■ぷらちな1年生

卒業による別れの悲しみと、笑顔による再出発をイメージしました。キャラクターは、体育会系や熱血系の印象がある男子ではなく、女子することで、涙を流した時に笑顔で新たな人生を迎えようという強さと美しさが出ると考えました。

長島さんの作品は、テーマから物語を発想して、そこから絵になる瞬間をとらえることができています。また、卒業式の後に撮られたスナップのような雰囲気のある構図も魅力的です。

全体としてよく描けていますが、顔に当てている手の形が不自然に見えて、涙をぬぐっているのか髪をなでているのか解りにくくなっています。

手は複雑で描くのが難しい部分ですが、絵の中では顔と同じくらいキャラクターの感情を表す重要なポイントです。

手を描くのが苦手な人は、自分の手を鏡に写したり、他の人の手を見せてもらいながら、短い時間で、色々な形の手を描く練習を重ねるといいでしょう。

キャラクターデザイン学科の先生の指導のもと、実際に絵と同じポーズをとったモデルを参考にしながら、手の形や、腕と脚のバランスを修正します。腕や脚は、曲げているときは合っているようでも、伸ばしてみると長すぎたり、短すぎたりすることがあります。描いている最中には気が付きにくいですが、このバランスを考えながら描けるようになると、難しいポーズも自然に描くことができるようになります。

右が完成した長島さんのイラストです。青い空とピンクの桜のコントラストがうまくでています。女の子の表情や、手の仕草も、最初のラフの段階からずっとわかりやすくなり、作者の描きたかったテーマを伝えるのに一役買っています。

全体としてきれいにまとまったと思います。体のバランスやパーツのくるいを、指摘されたら描き直す、という課程を数回繰り返し、完成されてきました。”自分の絵”というものがかなり確立されていて、そこから中々脱することが出来ないのが気になりましたが、一緒にイラストを描き進める事で、自分の作品を第三者として見ることが出来たのではないかと思います。今後、自分の絵を、”誰に見てもらうのか”、”何に使う媒体か”、”ターゲットは何歳か”、など、技術以外の事を研究して、キャラクターに生かしていくと、もっと幅が広がってくると思います。



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