怪人二十面相、電影ヲ震撼ス・後編――『二十面相の娘』キャラクターデザイン・堀川耕一インタビュー

怪人二十面相、電影ヲ震撼ス・前編『二十面相の娘』キャラクターデザイン・堀川耕一インタビュー

――春華とトメについてはいかがでしょう。この2人は、作品の中でもチコ達とはちょっと立ち位置が違うキャラクターですよね。

この2人は、作品の中では比較的明るいキャラクターですよね。春華についてはチコにはないハツラツとした部分を、トメさんは母性的なイメージを強調するために、胸などもふくよかな感じでらしさを出すようにしました。デザインとしては、あえて他のキャラクターとの違いを出せるところだと思ったので、その差をつかって、3人並ぶことでよりチコのキャラクターが映えることを意識しています。

チコ・春華・トメ

――全体を通して、『二十面相の娘』の世界観を出すためのポイントはありますか。

ファッションや小物など、原作でもすごく時代性を考えてこだわったデザインがされていますよね。アニメでは、その時代性を大事にしながらも現代的な感覚を盛り込んでほしいという意見があったので、そこは考えて時代性も盛り込みつつバランスをとるようにしました。たとえば、戦後10年くらいという時代設定ですから、スカートは絶対に膝上にならないようにしているとか。『二十面相の娘』は、コスチュームが頻繁に変わる作品になっているので、そういうことを考えながらすべてのデザインをこなしていくのは、けっこう大変です(笑)。

――以前、フジテレビの『働きマン』を取材した際にも、プロデューサーがファッション誌をスクラップして作画資料を作られているという話でした。『二十面相の娘』でもそういった資料が出てくるのでしょうか。

船長

いろいろな資料が出てきます。打ち合わせにも、ファッション関係をアドバイスしてくれる方がフジテレビさんから一人、参加されています。プロデューサーの作品への思い入れがすごくて、特にチコや春華については沢山の意見をいただいたので、それを反映させた感じです。逆に、船長みたいなキャラクターは僕の意見がすごく入っているんですが(笑)。

――その情熱が「NEO萌え」に繋がるんでしょうね。

ですかね(笑)。是非、放送を見て「NEO萌え」を感じて欲しいです。あとは、『二十面相の娘』という作品の素晴らしさをより多くの人に知っていただければうれしいですね。

(2008年4月1日、ボンズAスタジオにて収録)

インタビュー/構成:前田久 平岩真輔

二十面相の娘

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6月8日 於アミューズメントメディア総合学院大阪校

来る6月8日(日)、アミューズメントメディア総合学院大阪校マンガ学科・アニメーション学科では、『二十面相の娘』作者の漫画家・小原愼司先生による特別講義を開催!!詳細は、学院ウェブサイトで近日お知らせします。!!学校体験のお問い合わせも受け付けています。
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二十面相の娘

アニメ『二十面相の娘』2008年4月12日スタート!

両親を亡くし、叔父叔母の下で暮らす少女チコ。世紀の怪盗・二十面相によって“盗みだされた”その時から、少女の運命の歯車が動き始める……!月刊コミックフラッパーに掲載された小原愼司『二十面相の娘』(全8巻)を、『鋼の錬金術師』のボンズと、『ルパン三世カリオストロの城』『もやしもん』を手がけたテレコムという実力派スタジオのタッグでアニメ化!!この春のアニメ界の話題を盗みます!!
放送はフジテレビで4月12日(土)深夜スタート!!その他の地域での放送や、詳しい情報はアニメ公式サイトをご覧ください!!
⇒『二十面相の娘』公式サイト(http://www.chico-tv.com/)

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©小原愼司・メディアファクトリー/「二十面相の娘」製作委員会





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