やめてくださいクラウザーさん、その人もう……アニメ版『DMC』に夢中ですから!!

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■岸尾だいすけさんインタビュー

俺たちの思いがクラウザーさんを地獄から呼び起こした……かどうかさだかではありませんが、クラウザーさんの現世での仮の姿こと根岸崇一役・岸尾だいすけさんからもコメントをいただきました。

――根岸役に決まった経緯と、決まったときの気持ちをお聞かせください。

特にオーディションはなかったです。決まったと知ったときは……嬉しかったです。『ヤングアニマル』で原作をちらっと読んだときから、多分根岸は僕が演じられるんじゃないかという漠然とした思いがあったので(笑)。

根岸こと岸尾だいすけさんだ!!

――(笑)プレスコでの収録ということで。特に苦労された点はありましたか?

テクニカルな部分になってしまいますが、とにかく「台詞を巻いてくれ」という指示に一番苦労しました。(映像業界用語で、「巻く=速度を速める」の意。) 1話10分程度の中で大半を根岸くんがしゃべっていることが多いんですね。そうなると、必然的に時間を短くするには、根岸くんの部分を短縮していくのが一番手っ取り早いんです。そこで台詞はほとんど削らずに、しゃべる速度を上げ、間をどんどん詰めて、尺に収める事になりました。そのことによって、「大分から出てきた純朴な青年」というところを超えた、不思議なキャラクターの魅力が生まれたようにも思いますけど、収録中は大変でした。あとは、とにかくツボに入る作品なので、もう読んで内容は知っているのに、「そういえばこんなシーンだった!」と笑ってしまうのが大変でした。全体としては楽しく演じられた役でしたね。

――「根岸らしさ」みたいなポイントはどこにあるのでしょう?

しゃべりが早いところ、だと後付で思いました(笑) 。あと、僕自身、はじけるキャラが好きなのもあって、急激にテンションが変わる様は客観的に楽しめましたね。

――うえだゆうじさんとの2人1役についてはいかがでしたか?

うえださんはすごいです。畏敬と言っても良いかもしれないくらい、尊敬の念を抱いてます。大変だったと思いますね。

――ご自身は実際には、根岸タイプですか? クラウザーさんタイプですか?

いやぁ、両極端過ぎてそのタイプには分けられないです!(笑)  ただ、根岸に非常にシンパシーを感じます。自分のやりたい音楽ができないことへのもどかしさというか、葛藤というか。そういう気持ちはわかりますね。

――長濱監督とのお仕事という意味では、いかがでしたか? なかなか独特な演出をされると思うのですが。

とにかく人柄がすてきで、やりやすい現場を作っていただいたと感謝してます。監督だけじゃなく、スタッフさん全員なんですけれどね。作り上げたいモノを明確に提示してくれる方で「良い物を一丸となって作ろう」という気持ちをわかりやすく出して下さるので非常に気持ちよく、一緒にお仕事させていただきました。声優って、音響監督さんとコミュニケーションをとることは多いんですけど、アニメーションの監督とは、実はなかなか接点があるようでないことが多いんです。その点、今回は監督とも、親密に、よくおしゃべりもさせてもらえましたね。

根岸こと岸尾だいすけさんだ!!

――劇中で演技だけでなく歌も披露されていますが、その点はいかがでしたか?

歌は苦手なんですけど、劇中歌ということで、お話の流れがあって着地点もある形でのレコーディングだったので、普通のレコーディングよりはやりやすかったですね。曲数はあったんですけど、そんなには気負わずやれました。いつもこうだったらいいのにと思いましたね(笑)。

――根岸らしく、くねくね感というか、いってしまえば気持ち悪さみたいなモノを出す必要があったと思うのですが。

僕もくねくねしながら歌いました(笑)。僕の音楽の才能のなさと、根岸くんのスウェーディッシュポップに関する才能のイマイチさがうまくリンクしたんじゃないでしょうか。

――岸尾さんご自身は普段はどういったジャンルを聴かれるのでしょう?

最近はあまり音楽自体を聞かなくなってしまいましたが、どちらかといえばロックテイスト強めのハードな音楽が好きですね。昔は、デスメタルまでは行かないですけど、ヘヴィメタルとか、ハードロックが好きでした。スラッシュメタルも好きでしたね。今回の作品でデスボイスに初めて触れたんですが、ちょっとやってみたくなりました、デスボイス(笑)。

――では最後に、ファンのみなさまにメッセージをいただければ。

僕も一生懸命やりましたし、スタッフさんも一丸となって、愛情込めて作った作品になっております。BOXの仕様もこれがまた隙がない、非常に凝った作りになっていますので、全てを皆さんに味わってもらいたいと思います。是非、この夏は、「Go to DMC!」の精神でお願いします。

(2008年7月10日、東宝日比谷ビルにて収録)

インタビュー:平岩真輔
構成:前田久

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長濱監督はじめ、制作スタッフからキャストに至るまですべての人々の力が合わさって地獄の底からクラウザーさんを呼び出した!!
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