「糸曽賢志の一方通行なおしゃべり」
第三十五回「エジプト紀行」
皆さん、こんにちは。人によってはこんばんは。 糸曽 賢志(いとそ けんじ)です。
しばらく間があいてしまいましたが、皆様いかがお過ごしでしたでしょうか。。 現在ボクは、avexアーティストさん達の新曲用PVの制作に追われたりしながら、合間をみてエジプトに行ったりと、それなりに忙しい毎日を送っております。
ボクも海外は好きなので、出張などや旅行も含めわりとよく行くほうだとは思うのですが、その中でもエジプトの遺跡は心に残りました。
そんなわけで、今回は「演出のお仕事シリーズ」から脱線してエジプトについて話したいと思います。。
最初行くまでは、遺跡は結構近いところに密集していて、わりとすぐに全部見れてしまうのかと思っていたのですが、 いざ行ってみると国のあちこちに遺跡が点在していて見て周るのもひと苦労。。
結局数週間かけて、遊覧船に揺られながらゆっくりとナイル川を船で下りつつ一周することになりました。
色々見てとにかくカルチャーショックを受けたのですが、その中でも特に面白いと思ったのが、日本は木を中心に自然の緑に囲まれた文化を気付いてきたのに対し、 エジプトは数千年も前から石と砂漠の文化を気付いてきているので根本的に基礎の素材や考え方から違うため、色々なことが勉強になりました。
ほとんどの壁にヒエログリフという象形文字が刻まれているのですが、こちらがアルファベットと同じ使い方をされていたというのも興味深く、 今エジプト人が使用している言語は英語とは程遠いのに、何故3000年も前には英語と同じ文法の言語が使用されていたのかも含め謎が多く 今度ゆっくり文献を読み込んでみようと思いました。
このコラムを読んでくださっている皆さんにも、エジプトは自信を持ってお勧め出来る所だと感じたので、もし気になる方がいらしたら 是非行く機会を作ってみてはいかがでしょうか。。
さて、そしてそんな渡航中に、嬉しい知らせが飛び込んできました。
なんと年末に応募していた本年度の東京国際アニメフェア2008「東京アニメアワード」にて『コルボッコロ』が企業賞を受賞したと連絡を 頂いたのです。。
今年は世界中から作品が集まり、応募総数も前年度の倍以上だったそうで、その中で『コルボッコロ』が賞を頂けたのは、嬉しかったし、 なにより励みになりました。。
ボクは数年前まで会社に帰属しながらサラリーマンとして下積みしながらデザイナーやディレクターをさせて頂いていて、どうしても自分の想いを 込めた作品を作りたい衝動を抑えられなくて、不安の中独立したので、何だか少し自分の選んだ道が間違っていなかったと思えた気がしました。
ちなみに本年度の「アニメーション オブ ザ イヤー」は『エヴァンゲリヲン新劇場版:序』だったようです。
ノミネート部門の他の受賞作も『電脳コイル』『河童のクゥ』、『グレンラガン』などすごい作品ばかり。
帰国後、授賞式にも参加させていただいたのですが、色々な方々にもお会いできて楽しかったです。。
授賞式のレポートはこちらからご覧いただけます。 http://journal.mycom.co.jp/articles/2008/04/02/animeaward2008/
ボクは『河童のクゥ』の「原恵一監督」の演出が凄く好きなので、授賞式でお会いした時に色々伺ったのですが、話しかかけた時間がパーティ終了間際 だったこともあって、随分お酒で酔われていたので「次お会いして話してもボクのこと忘れてそうだなあ。。」とか思ったのを覚えています。
それでもボクなんかの問い掛けに、きちんと対応していただけて嬉しかったです。。
さて、そんな「コルボッコロ」ですが、「アニメフェア」や海外向けに新トレーラーも制作しましたので、宜しかったらご覧下さい。
それでは、今回はこの辺でひとりごとを終わりにしたいと思います。 お目に触れた方にとって、何かが少しでも伝わっていれば、幸いです。
では皆様、またお会いしましょう。
いとそ けんじ
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【加藤英美里×糸曽賢志 アニメ『コルボッコロ』完成インタビュー】
【クリエイター糸曽賢志がもっとわかるロングインタビューも公開中!】
- 糸曽 賢志(いとそ けんじ)
- 1978年、広島生まれ。東京造形大学在学中に、アニメ制作会社でアニメーション制作に参加。
20歳で巨匠宮崎駿の弟子となり、ジブリ演出を学ぶ。
大学卒業後はゲーム会社に入社し、イラスト、グラフィックデザイン等に従事。
現在はフリーの映像作家として実写・アニメーションを中心に活動している。
2005年より早稲田大学、本庄市、日本映画監督協会の支援を受けて個人アニメーション制作に
取り組みつつ、早稲田大学内に置かれた自らの研究室で、映像を研究。
文化庁新進芸術家国内研修員にも認定され、ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2008で北海道知事賞、第7回東京アニメアワード企業賞を受賞するなど、今、最も期待されている若手映画監督の一人である。
Webサイト→糸曽賢志オフィシャルホームページ(http://www.itoso.net/)

