■ぷらちなイラストメイキング

ぷらちなイラストメイキングでは、ぷらちなに登場するイラストレーターの皆さんが、その作品を完成させるまでに迫ります。先輩クリエイター達の素敵なカラーイラストがどのように生まれるのか、そこからステップアップの秘密をつかんでください!

今回は、以前ぷらちなカバーイラストで素敵な水着少女のイラストを見せてくれた、加藤アカツキさんのカラーイラストができるまでを紹介します。

■はじめに

加藤アカツキさんは、アミューズメントメディア総合学院キャラクターデザイン学科を卒業後、フリーのイラストレーターとして活動されています。テレビドラマ化もされた神永学の人気小説『心霊探偵八雲』シリーズ(文芸社)で表紙イラストを手がけるなど、新人イラストレーターとして順調に活躍の場を広げています。

イラストの制作環境は、Athlon XP 2200+搭載PCにメモリ1Gを搭載。ワコムのペンタブレットintuos2を使って、Windows XP Home Edition上で主にPainter9.5やPhotoshop6.0といったツールで描いています。ラフの取り込みなどにはエプソンのスキャナGT7600を使用。カラーイラストは全てCGで制作しています。

好きなイラストレーターは?という問いには、村田蓮爾さん、平松禎史さん、OKAMAさん。また、一般的なイラストのイメージとは離れたところですが、版画家・川瀬巴水の作品からも大きな影響を受けたそうです。

それでは早速、加藤アカツキさんによるイラストメイキング解説を見てみましょう。

ラフ案

■ラフ案の作成

まず、イラストのラフ案にとりかかります。今回は「できるだけ早く」「ライトでベタなもの」をモットーに、見る人の気を引きそうなファクターをいくつかチョイスして、“水着の女の子”を描くことにしました。

あまり時間がかけられないので背景はシンプルなもの、ヘテロ(異性の組み合わせ)よりもホモ(同性の組み合わせ)を描く方がある種の興味を引きそうなので今回は女の子二人組み、一人は背を向けてお尻を上手く見せたいということから、ほぼイラストの構成要素が出揃います。

こうしたファクターを最初に考えておくので、構図ではあまり悩みません。イラストのイメージが頭の中でできていることもあって、紙の上で試行錯誤することもなく直接、PC上でラフから下書きまで描いてしまいました(図1)。

下書きに使うソフトは「Corel Painter 9.5」。主線のクリンナップ用に“オイルパステル”ブラシの設定“描点の種類”を“円形”にカスタマイズしたものを使っています。

1/3
次ページへ



  最近の記事

ぷらちなトップページに戻る ぷらちなへお問い合わせ