ワコムライブセミナー、丹治匠氏ら登壇

デジタルイラストの制作手法をアーティスト自ら講演するライブセミナーが16日、秋葉原で行われた。ペンタブレットの開発・販売を手掛けるワコム社が主催。

児童書などの表紙画、挿画等で活躍するイラストレーターの加藤アカツキ氏、新海誠氏のアニメ作品で美術監督を勤める丹治匠氏らが登壇。セミナーに参加した約90人は、ペンタブレットを使用した作画への利便性について熱心に聞き入っていた。

加藤氏は、ラフから色塗りまでの全工程をワコム社の液晶タブレットcintiq21を使用して作画している。
左右反転、レイヤー、パース定規など、デジタルならではの機能を駆使した作画技法を紹介。
「失敗してもすぐに修正できるのがデジタルの利点。ガシガシ描いていきましょう」と、コツを交えながら解説した。

加藤氏に続いて、丹治氏が登壇。司会進行役に移った加藤氏とのトークセッションの中で、背景美術の作業工程や新海氏との仕事にまつわる裏話など、Intuos4を実際に操作しながら語り、新作映画「星を追う子ども」のワンカットの背景を描画してみせた。

丹治氏は、「人工物以外のものが多くあるため、逆に手描きやアナログの表現を目指した」と話し、前作「秒速5センチメートル」と新作の違いについて詳細に解説。新海氏が使用していたブラシを美術チームのメンバーでそれぞれカスタマイズすることに重点を置いていたことなどを明かした。

本日のセミナーはユーストリームでリアルタイムに動画配信。質疑応答ではツイッターを通じ新海氏自ら質問に答えるという一幕もあった。

セミナーの詳細は、ウェブサイト「ぷらちな」(http://www.p-tina.net/)で近日中にレポートする予定。