「芦田豊雄回顧展」初日レポート

今年7月に他界したアニメ監督の芦田豊雄氏を偲ぶ回顧展が、秋葉原UDX東京アニメセンターで27日に始まった。イラスト原画やセル画などの展示や、親交のあったクリエイターによるトークショーが日替わりで実施される。2012年1月9日まで。入場無料。

芦田豊雄氏は、『魔神英雄伝ワタル』『魔法のプリンセス ミンキーモモ』『魔動王グランゾート』『空想科学少年ガリバーボーイ』等のキャラクターデザインなど、東映動画やサンライズ作品を数多く手掛け、アニメ業界の第一線で活躍していた。株式会社スタジオ・ライブを設立、アニメーターの地位改善に尽力し数々の才能を見出したことでも知られる。

回顧展は、スタジオ・ライブのアニメーターや遺族らによる実行委が主催。会場は、代表作品主演声優によるビデオメッセージが流れる中、貴重な雑誌の表紙イラスト生原画など約50点のほか、安彦良和氏や天神英貴氏ら関係者から送られた色紙、未発表企画の資料や生前に愛用していたペンやメガネも展示。病床で描かれ絶筆となったワタルのカラーイラストも見ることができる。資料や遺品は会期中に何度か入れ替える予定。

過去の原画を収録した、大ボリュームの図録(¥2,500)も、2000部限定で販売されている。

開催初日のトークショーには、1983年の「Drスランプ アラレちゃん」から芦田氏と仕事を共にし「魔神英雄伝ワタル」「ドラゴンボールZ」のシリーズ構成、脚本を担当した小山高生氏が登壇。

芦田氏の人物像について「とても遊び心があり、茶目っ気たっぷりの人。サービス精神も豊かでファンを大事にする、面白いおじさん」と語ると、会場は和やかな雰囲気に。ヒット作となった「魔神英雄伝ワタル」については「日本人が好みそうな、芦田さんのキャラクターデザインの力が大きい。一番いいときに、一番いい力を発揮して作れた作品」と評した。「あの世に行ったらみんなで作るので、そこで続きが観られます」と〝次回作〟について楽しげに話しながらも「でも、やっぱり早すぎたよね」とうつむく場面もあった。

「芦田豊雄回顧展」のサブ会場として一足先に展示を始めている、秋葉原カルチャーカフェ・シャッツキステでは、スタジオ・ライブのスタッフによるコメント付きイラスト原画展示のほか、「創界山ケーキ(¥500)」や「フシギリ(¥500)」といった「ワタル」をテーマにした特別メニューも提供している。シャッツキステでの回顧展開催は、12月31日まで。

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「芦田豊雄 回顧展」
【メイン会場】
秋葉原UDX東京アニメセンター
会期:2011年12月27日(火)~2012年1月9日(月)
開催時間:11:00~19:00
料金:無料
※休館日:12月31日(土)・1月1日(月)・1月2日(火)
http://www3.ocn.ne.jp/~indoli/kaikoten/

【サブ会場】
秋葉原カルチャーカフェ シャッツキステ
会期:2011年12月25日(日)~2011年12月31日(土)
開館時間:12:00~22:00
料金:30分/500円

【トークショー出演者(敬称略)】
1月4日
知吹愛弓(「F-ZEROファルコン伝説」監督)
林秀則(「F-ZEROファルコン伝説」3D-CGI監督)

1月5日
植田益朗(A-1Pictures代表取締役社長)
南雅彦(BONES代表取締役社長)

1月6日
林原めぐみ(「魔神英雄伝ワタル」ヒミコ役)
ほかスペシャルゲストあり

1月7日
大徳哲雄(樹想社代表取締役社長)
大橋豊(「成恵の世界」プロデューサー)
吉松孝博(「大江戸ロケット」キャラクターデザイン・総作画監督)

1月8日
わたなべひろし(「地獄少女」原作・監督)
松下浩美(「STUDIOびゅうん代表取締役社長」)
只野和子(「美少女戦士セーラームーン」キャラクターデザイン・作画監督)

1月9日
神志那弘志(スタジオ・ライブ代表取締役社長)
竹内浩志(「出撃!マシンロボレスキュー」キャラクターデザイン・総作画監督)
西村聡(「はじめの一歩」監督)

【お問い合わせ】
芦田豊雄回顧展公式ツイッター
@ashidakaikoten