加藤アカツキ:ザンゾウアパートメント201号

第七回「学院祭」

今日も今日とてこんにちわ。加藤アカツキです、皆さん乗ってますか?

やっと涼しくなったと思ったら、今度は寒くなってきましたね。 先日、仕事先の方と朝方までジョナサンで話し込んでいたら、帰るときにはもう寒い寒い。 結局帰りは車の後ろに自転車を乗せてもらい、家まで送っていただく始末となってしまいました。

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さてさて秋も深まる11月、この時期はやっぱり学園祭のシーズンですね。

僕が卒業したアミューズメントメディア総合学院でも学院祭が行われていたので、OB面してちょっと覗いてまいりました。 生徒たちも毎年入れ替わりますので、知ってる顔がいなくて無視されないかとドキドキですよ。

学院祭と言われて思い浮かべるのは、大学などで行われる学園祭だと思います。そこでは食べ物を売る露店やイベント行事が主な目玉になっていると思いますが、しかし我々専門学校のメインコンテンツはズバリ“作品”です!

エンターテインメントを作るための学校ですから、作品でお客さんを喜ばせられなくてなんのための専門学校か!ということです。

僕の在籍していたキャラクターデザイン学科の展示スペースでは、この学院祭のために描き下ろされたイラストや、生徒たちの作品集が展示されていました。中には自分の作品をポストカードやグッズにして売っていたり、根性のある奴らはオフセット印刷の同人誌を作って売ってたりもします。生徒それぞれに作風も異なり、並べて見ると人それぞれの好みの違いが分かって面白いですね。

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ただ、個人的には作品の内容云々よりも、展示方法にあまり工夫が見られなかったのが残念でした。

良い作品を作るのはもちろんですが、どうやったらそれをより多くの人に、より面白く見ていただけるかを考えるのも我々の仕事なのですからね。

また作品を見る以外にも、来校していた色々な企業の方々とお会いできたり、かつての同輩たちが業界で活躍している話を聞いて刺激をもらったりと、色々な収穫がありました。みんな頑張ってるなぁ。

さてさて話は変わりますが、最近は書籍の仕事をしていましたので、ちょこっと宣伝させてください。

このコラムが掲載される頃にはちょうど全国の書店に配本される頃だと思いますが、沢村鐵さんの『封じられた街』 という本と、加藤純子さんの『家庭教師りん子さんが行く!』 という本のカバーと挿絵を描かせてもらいました。

共に、僕が「ぼくらシリーズ」などを担当させていただいたポプラ社さんの発行です。2冊同時に、同じ会社の同じ編集部の違う編集さんからお声をかけていただき、同時進行で進めていました。それぞれ発売日も同じなので、当然一冊あたりの締め切りは普通の半分ですね。

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しかも画像を見ていただいてお分かりの通り、かたやダークホラー、かたや児童向けエンターテインメントということで、全く毛色の違う作風となっています。同時進行にあたり頭の切り替えをするのに苦労しました。でも打ち合わせが一度に済むのでそこはちょっと楽ですね。

特に『封じられた街』については、児童向けのホラーという初挑戦のジャンルなだけに、アイディアを固めるのに苦労しました。でもなかなか満足のいく物が作れたと思います。

「子供泣かせちゃる!」なんて、編集さんと一緒に息巻いていました。

『家庭教師りん子さんが行く!』のほうは画像だと分かりにくいのですが、実際には蛍光ピンクを使った鮮やかなカバーとなっています。是非書店で手にとって見てください。 とまぁ、そんなわけで『封じられた街』、『家庭教師りん子さんが行く』、共に全国の書店で絶賛発売中ですので、よろしくお願いいたしますね。多分児童書のコーナーにあると思います。

たっぷり宣伝させてもらったところで今回はこの辺で。

それでは次回があったらまたお会いしましょう。

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加藤アカツキ(かとう あかつき)
加藤アカツキ
静岡県浜松市出身、東京都杉並区在住。
明治大学理工学部にて物理学を学ぶ傍ら、アミューズメントメディア総合学院キャラクターデザイン学科に入学。在学1年目よりフリーランスのイラストレーターとして活動を始める。以後、書籍カバー、キャラクターデザイン等を中心に活躍中。
残像アパートメント(http://www.k3.dion.ne.jp/~zanzo/)
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