コンベンションのススメ ―MYSCON9レポート

コンベンションのススメ ―MYSCON9レポート―

読書という趣味は、いつでもどこでも一人で楽しめるのがいいところ。 でも、たまには、人と会ってお互いに感想を聞いたり話したりしたいかも。

そうした人にお勧めしたいのがコンベンション。 ミステリやSF、あるいは、ライトノベルといった各ジャンルの同好の士が集まって、作家さんの話を聞いたり、参加者同士が(場合によっては夜を徹して)語り合う場です。 イマイチ、イメージがわかない方に、たとえて言うならば、飛び入り歓迎の大規模オフ会といったところでしょうか。

ジャンルの数だけコンベンションがある、と言ったら言い過ぎかもしれませんが、しかし、ぱっと目に付くところだけでも、

ミステリには、MYSCON(Misconじゃないですよ)。 SFには、東京のSFセミナーに大阪のSFフェスティバル。 ライトノベルには、ライトノベル・フェスティバル。 変わりどころでは、架空戦記小説のIFCONなんてのもあります。

自分より年上だったり年下だったりすると、同じ本が好きでもまったく感想が違ったりするもの。世代を超えた同好の士と巡り合うことのできるコンベンションは、自らの見識を広げることのできる、絶好の機会と言えましょう。

多くのイベントでは、プロ作家、編集者といった各ジャンルで活躍する方々が訪れますが、単にゲストとして公演するだけではなく、時には、一般参加者に混ざって企画を楽しんでいたりするのも、コンベンションという場ならではの光景。普段はなかなか聞くことのできない、作家の生の声に触れるチャンスでもあります。

でも「知らない人ばかりの場に、突然、参加するのは気が引ける」とか「周りの人ほど、読んでいる本も少ないし、行ったら怖い人に怒られるんじゃないのか」とか、あるいは「参加してみたいけど、会場が遠くて」なんて理由で、いまいち参加に踏み切れないでいる方も多いはず。

そんな方々のために、4月12日に行われた「MYSCON9」の様子を取材してきました。どうか、ウェブ上でイベントを追体験してみてください。

今年で、9回目を迎えるMYSCON。

イベントは、昼と夜の二部構成。昼はゲストの作家さんによる公演、夜は旅館へ会場を移し、いくつかの分科会に分かれて、深夜まで語り合う、という、こうしたコンベンションでは一般的な形式です。

本記事でレポートする昼の部では、近藤史恵先生と田代裕彦先生のお二人が登場しました。

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