加藤アカツキ:ザンゾウアパートメント201号

第一回「はじめまして」

お初にお目にかかります。このたび、イラストレーターとしての日常をつづるコラムを担当させていただくことになりました、加藤アカツキと申します。

とは言え、ぼくもイラストレーターとしてはまだまだ駆け出しの身です。日々悶々と考えていることや、仕事をする上での苦悩などを徒然と書いていこうと思いますので、お付き合いのほどよろしくお願いいたします。

ではまず簡単に自己紹介などから。

冒頭でも名乗りましたが、わたくし、加藤アカツキという姓名は本名ではなく、世間で言うところの筆名というやつですね。

イラストレーターという職業はご存知の通り、自転車に乗ったり、蕎麦を食べたり、日がな一日蒼井優の可愛らしさに見惚れて、また自転車に乗り……、あとまぁ時々気が向いたときに絵を描いて生計を立てる人のことですね。(多分に主観的な見解が含まれている可能性があります)。

実は自分はもともとは理工系の大学でレーザーの研究をしていたりと、至極まっとうなレールの上を歩いていたつもりでした。

しかしあるとき、何を思ったのか「俺は絵描きになるんだ!」との大言壮語を掲げ、両親との大喧嘩の末に2004年春、大学での研究の傍ら、アミューズメントメディア総合学院キャラクターデザイン学科に籍を置くこととなりました。

研究のかたわら……というのはアレですね……、ふたつの学校を同時にかけもちする、いわゆる「ダブルスクール」というヤツです。

昼間は大学で研究に勤しみ、午後は専門学校にて絵を学び、夜はまた大学に戻って……という(腑抜けた現代っ子のぼくにしては……)中々ハードな生活を送っていたわけなんですが、今思えばとても充実した日々だったような気がしています。

心霊探偵八雲/ぼくらシリーズ

まぁそんな多忙な日々を送っていたある日、とある出版社様からありがたくも「ユー、本の装丁画描いちゃいなよ」と、お声を掛けていただきました。

これ以上やること増やして大丈夫なのか!?とは思いつつも、当時の私にとっては、断るという選択肢などあるはずもなく…晴れて、イラストレーターとしての初仕事を頂くことになりました。以来、書籍の装丁画を中心に、ちょっとしたマンガや、ゲームのキャラクターデザインなど、イラストに関わる仕事を生業とする身になったわけです。

今までの仕事履歴の中では、書籍関係で代表的なものとして、件の初仕事で以前ドラマ化もされた神永学著「心霊探偵八雲」シリーズ(文芸社)や、かつて映画化もされ大ヒットを飛ばした『ぼくらの七日間戦争』で知られる宗田理著「ぼくら」シリーズ(ポプラ社)などがあります。最近では「九龍争覇」(Roc Works)というオンラインゲームのキャラクターデザインを現在進行形で担当しています。こちらは無料で楽しめるので、ぜひ遊んでみてくださいね。(⇒http://nine.gameleon.jp/

また最近では、一昨年に卒業したアミューズメントメディア総合学院にて、講師として、後進の指導のお手伝いをさせて頂いています。学外の入学希望者に向けた体験授業などを担当することもありますので、在学生の方でなくともご興味のある方は、是非一度体験授業を受けに来てください。

同人誌:少女サイクル/PLATINA

そうそう、まもなく開催される夏のコミックマーケット、及びコミティアにも出展の予定です。趣味で作った自転車キャラクターブックや、尾道をテーマにしたマンガの本を持っていくので、会場にお越しの予定の方は是非お立ち寄りくださいね。

今後は仕事のことについてもう少し詳しく、突っ込んだ内容でお届けしたいと思います。あと許されればもう少し自転車の話なんかも……。

それでは皆さん、次回があったらまたお会いしましょう。

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残像アパートメントサークルカット

イベント出展予定

COMIC MARKET 74
8月17日(日)東京ビッグサイト 東5 ミ39b
COMITIA 85
8月24日(日)東京ビッグサイト 西3,4 ね19b
加藤アカツキ(かとう あかつき)
加藤アカツキ
静岡県浜松市出身、東京都杉並区在住。
明治大学理工学部にて物理学を学ぶ傍ら、アミューズメントメディア総合学院キャラクターデザイン学科に入学。在学1年目よりフリーランスのイラストレーターとして活動を始める。以後、書籍カバー、キャラクターデザイン等を中心に活躍中。
残像アパートメント(http://www.k3.dion.ne.jp/~zanzo/)
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