加藤アカツキ:ザンゾウアパートメント201号

第十二回「仕事道具 その2」

今日も今日とてこんにちわ、加藤アカツキです。

皆さん乗ってますか?

まだまだ寒い日もありますが、すっかり春ですね。

もうちょっとすれば桜も見頃!自転車を駆って花見に行くのが楽しみです。

仕事が片付いていれば……の話ですけどね。

東京は意外に桜スポットが多いんですよ。

さて、タイトル通り、前回に引き続いて今回も仕事道具のあれこれについて語らせていただこうと思います。今月ご紹介する商品はこちら!FUJITSUさんの「ScanSnap S510 」です。

scansnap

こちらはドキュメントスキャナと呼ばれ、紙に書いた画像をコンピュータに高速で取り込むための機械です。

通常のスキャナとどう違うのか?というと、こちらは通常のスキャナに比べて多少画質は劣りますが、前述の通り、取り込むスピードが段違いに速いのです。

例えば解像度200dpi程度のカラー原稿でしたら一分間に12枚、しかも両面、つまり24ページ/分のスピードで取り込むことができるのです。(現在は既に新型の「ScanSnap S1500 」が発売されています。こちらは300dpiで40ページ/分を達成しているそうです。)

通常のスキャナであれば、原稿を読み取り台にセットして、ボタンを押して取り込み……と言う作業を一枚一枚繰り返すことになりますが、ScanSnapであれば原稿を何十枚もまとめて原稿台にセットでき、ボタン一つで全て取り込めるのも良いところです。

さぁ、ではこの道具を使って何をするのか?

そもそも絵を描くための下絵をPCに取り込むのであれば、これほどのスピードは必要ありません。むしろ高い解像度で綺麗に取り込んでくれるほうがありがたいと思うはずです。(いや、尋常ならざるハイスピードで原稿を量産する方はどうか分かりませんが……)

これは大量の書類や書籍を、一冊丸々取り込むために使うのです。

おそらく絵を描く方ならご自身のお部屋が大量の資料で埋め尽くされている、あるいは徐々にそうなっていく恐怖を感じていることだと思います。

特に美術書の類は大きくてかさばりますからね。また、もういらないと思った本でもそのまま捨ててしまうのは気がひける……と言って、どんどん堆積していく、もう二度と開かないこともあろうかという本の山。

もちろん部屋の広さも有限です。いずれは資料も置けなくなり、新しいものを買うためには結局古いものを捨てなければいけません。

そこで、こちらのScanSnap!本の中身をすべてデータ化しておけば、小さいハードディスクに何百、何千冊という本の内容を記録できます。

また、紙の資料を机の上に開いておけばそれだけ場所を占有されてしまい、いくつもの資料を開いておくと、いずれ卓上はどんどんと散らかり、結局は仕事の効率も下がります。

さて、そこで前回の僕の机の配置を思い出していただくと……。

上のディスプレイに資料を写し、下の液晶タブレットで描く!これだけです。

資料をデータ化しておくことで同時に複数の資料を開くことができ、そして何よりも資料探しの効率が格段に上がります。一枚一枚ページをめくって探す必要はなく、画面上に何ページものサムネイルが一度に表示されるので、目的の写真や記述までもすぐに到達できます。

裁断機

仕事の効率が上がるだけでなく、部屋も綺麗に片付いて二重にお得!

部屋の物量が減るのは、それだけ有効面積が広がるのと同じことですからね。

余計な家賃、払っていませんか?(←誰なんだ?)

ちなみにこちらはおまけの裁断機

ScanSnapで書籍をデータ化する際は、本のノド元を切断してページをすべてばらばらにする必要があります。

通常の事務用カッターでも事足りますが、以前それで大量の本をバラした結果、右手親指が軽く疲労骨折しかけたこともあって、うちの事務所ではこいつを導入しました。びっくりするぐらい簡単に切断できますよ。

てなわけで、今回はScanSnapについてでした。

それでは次回があったらまたお会いしましょう。

加藤アカツキ(かとう あかつき)
加藤アカツキ
静岡県浜松市出身、東京都杉並区在住。
明治大学理工学部にて物理学を学ぶ傍ら、アミューズメントメディア総合学院キャラクターデザイン学科に入学。在学1年目よりフリーランスのイラストレーターとして活動を始める。以後、書籍カバー、キャラクターデザイン等を中心に活躍中。
残像アパートメント(http://www.k3.dion.ne.jp/~zanzo/)
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