加藤アカツキ:ザンゾウアパートメント201号

第二十一回「コミティア合同出展」

今日も今日とてこんにちは。加藤アカツキです、皆さん乗ってますか?

最近は徐々に暖かくなってきて春の気配を感じるようになりましたね。毎年のことながら桜の時期には休暇を取って遊び倒す予定なので、今のうちに仕事を片付けてしまおうと、現在目下奮闘中です!で、その桜に備えて近々、前々回のコラムでちょっと紹介させていただいたリカンベントを買おうと思っています。

今目をつけているのはタルタルーガというブランドのもので、駐輪場に空きがない我がアパートの事情を考えて折りたたみ式のものを買おうかと考えています。そういえば去年の暮れにもオリンパスのE-P1というカメラを買ったのですがろくに使ってやれてないので、新しいレンズを揃えてこいつと一緒に自転車で撮影の旅とかに出てみたいですね。

えーさて、では無駄話もそこそこに本題に入りましょうか。

今回のテーマはズバリ、桃屋の“辛そうで辛くない少し辛い……じゃない?それ前回やった?そうですか。

じゃあ代わりに先日出展したイベントの話をさせていただきましょう。

以前にも触れましたが、僕は毎年定期的に同人誌即売会と呼ばれるいくつかのイベントに出展し、同人誌と言われる個人出版の本を作って販売をしています。今回はそのイベントの中でも“コミティア”と呼ばれる即売会について少しお話したいと思います。

コミティアは東京では春夏秋冬と季節ごとに年4回行われているイベントですが、それ以外にも大阪や名古屋、新潟など、全国各地でイベントを開催しています。そして、他の即売会と違って最も特徴的なのは“オリジナル作品以外出品禁止”と言うところです。

いわゆる同人誌と言われるものの多くが、既存の商業作品などの二次創作などが多いのに対し、コミティアで販売される同人誌は全て出展者本人によるオリジナル作品です。作品には作り手本人の作家性が強く反映されており、プロアマを問わず、多くの作家さんの創作発表の場として利用されています。

そして、それゆえに新たな才能を見つけようと、多くの出版社の編集さんたちがスカウトに出向いています。一つ一つブースを見回って作家さんに声を掛ける編集さんもいれば、出張編集部と称してブースを持って、作家さんの持ち込みを受け付けている出版社もたくさんいます。

つまり、うまくいけばここには仕事を頂けるチャンスが数多く転がっていて、実際に僕もイベントなどで編集の方と顔合わせをして、そこから仕事を頼まれることも少なくはありません。

今後、デビューを目指して営業活動を考えている方であれば、こういったイベントなどに出展してみるのも一つの手だと思いますよ~。

さて、そのコミティアでは僕は毎回必ず、現在教鞭を振るっている専門学校の生徒たちと合同で出展をすることにしています。合同出展とかいって、単に自分のブースの手伝いに学生を駆り出してるだけじゃねぇか! と言われてしまえば当たらずも遠からず。と、言うよりほぼ当たりなんですが、そこはそれ、手伝いを通して色々と勉強になることもあるんですよ!

とは言え、あくまで“合同出展”ですから、もちろん僕のブースの隣では学生たちがブースを出して、自作の本を売っています。苦労して作ったものが、実際に人目にとまり、目の前で売れていく様を見て、物作りの楽しさや厳しさを、学生たちにも改めて感じていただければ良いなと思います。

で、その学生たちですが、今回50部用意した本が見事に完売したそうです!

う~ん、個人的には思うように売れずに反省する様が見たかったんですが(笑)、これは予想に反して大勝利と言ったところですね。また次回は5月のコミティアに学生たちと出展していると思うので、興味をお持ちになられた方は是非一度、覗きに来てやってください。

それでは次回があったらまたお会いしましょう。

加藤アカツキ(かとう あかつき)
加藤アカツキ
静岡県浜松市出身、東京都杉並区在住。
明治大学理工学部にて物理学を学ぶ傍ら、アミューズメントメディア総合学院キャラクターデザイン学科に入学。在学1年目よりフリーランスのイラストレーターとして活動を始める。以後、書籍カバー、キャラクターデザイン等を中心に活躍中。
残像アパートメント(http://www.k3.dion.ne.jp/~zanzo/)
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