【ぷらちな】イラストレーターの必須アイテム ワコム インタビュー

知ってる?ペンタブレット イラストレーターの必須アイテムに迫る!

■イラストレーターを目指すならIntuos!

――イラストレーターを目指す人におススメのペンタブレットはどれでしょう?

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プロのイラストレーターやマンガ家を目指す人に一番おススメしたいのは、Intuos3です。PhotoshopやPainterで絵を描く人気イラストレーターから、ハリウッド映画の最新CGを作成しているスタジオまで、至る所でIntuosが使われています。

――まさにプロ御用達といったところですね。

もちろんFAVOでも普通に絵を描くことはできますが、一度Intuosを触ると、その繊細な表現力に手放すことができなくなると思います。線の強弱や、色の濃淡を表現するために重要な“筆圧感知”の能力も、FAVOの512段階にくらべてIntuosは1024段階と高くなっているので、本当に描く人の思った通りの表現をすることができるんです。

Intuosには小さいものはA6から大きいものはA3ワイドサイズまでのラインナップがありますが、大きさは自分の好みで選んでいただくのがいいでしょう。プロのクリエイターの皆さんもそれぞれで、手をあまり動かさずに描きたいという人は小さいものを、逆にストロークを大きくしたいという人は大きいものを使われています。

――書き味にも、Intuosならではのこだわりがあるのでしょうか?

ワコム

プロの絵描きにとっては、微妙な描き味の違いも重要です。Intuos用ペンには標準芯、フェルト芯、ストローク芯という3種類の異なった描き味の芯を用意しています。

また、本体に被せるオーバーレイシートにも標準タイプ、マットタイプ、透明タイプの3種類があるので、芯と組み合わせることで、自分好みの書き味を追及することができます。

ペンタブレットはツルツルして描きにくいのでは?と思っている人もいるかも知れませんが、Intuosなら、紙とペンに近い感覚で描くことができるはずです。

――ペンにも色々な種類がありますね。

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Intuosは、ペンの角度や向きを感じ取る“傾き検出機能”を持っているので、対応ソフトでエアブラシやマーカーといったオプションペンを使えば、色を吹き付ける方向や、ペンを動かす方向によって太さが変わる線など、アナログ画材と同じ表現をデジタルでも再現できるんです。

ペンにはそれぞれ固有のID番号があるので、Painter等の対応ソフトでは、ペンを持ち替るだけで、自動的にブラシの種類や、色が切り替わるといった使い方もできますよ。

――Adobe Illustratorでマーカーペンを使ってみたのですが、すごく綺麗に線が描けるのでビックリしました。

なんとなくパスが苦手で、Illustratorを敬遠しているという人がいますが、実はペンタブレットとの相性は悪くないんです。慣れると、シャープな線を自在に描ける様になるので、ペン入れのような用途にも使えるでしょう。

――こんなに色々な使い方ができるとは思っていませんでした。これからはペンなども工夫して使ってみたいと思います。

マンガの現場などでは、線のシャープさを求めて、ペン入れまでは紙の原稿で作業することが一般的でしたが、最近では、セルシスさんの「コミックスタジオ」などを使って、デジタルでペン入れから行うクリエイターさんも増えてきているようです。

描画以外の部分でも、Intuosのサイド部分についている“エクスプレスパッド”など、ペンタブレットならではの工夫が込められているので、ぜひ活用してください。

ワコム

――エクスプレスパッドはあまり触ったことがないのですが、どのように使うといいんですか?

エクスプレスパッドには、Photoshopなどのよく使う機能をボタン一発で呼び出せる様に登録できる“ショートカットキー”と、指でこするだけで画面をスクロールしたり、拡大縮小したりすることができる“トラックパッド”という機能があります。

ペンタブレットでは、紙を押さえたりしないので、ペンを持たない方の空いている手でエクスプレスパッドを使うことで、作業効率をアップしていただけると思います。

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