「糸曽賢志の一方通行なおしゃべり」

第二十五回「加藤英美里さんとの対談」

皆さん、こんにちは。人によってはこんばんは。 糸曽 賢志(いとそ けんじ)です。

コルボッコロ

何だか、暑くなったり、寒くなったりと不思議な日々が続いてておりますが、皆様いかがお過ごしでしょうか?

ボクは現在、知り合いの撮影のお手伝いで瀬戸内海に来ております。。 夜中から朝にかけて、船上で撮影しているのですが、なかなかの絶景です。

さてさてそんな中、ぷらちな編集部の方々が、先日完成したボクの作品『コルボッコロ』の完成を記念して企画を催してくれました。

企画内容は加藤英美里さんとの対談。

加藤英美里さんといえば、『パワパフガールズZ』や『らき☆すた』などのアニメでご活躍中の声優さんで、先日発売したCDはオリコン2位になるほどの人気者。

『コルボッコロ』内では、主人公の少女「鈴」と不思議な精霊「コルボッコロ」をW主演していただいています。

対談会場に入ると、なんだかお菓子やらお土産やらがいっぱい用意されていました。

どうやら、インタビュアーの方々が加藤さんにリラックスして対談に臨んでもらえるように気を配ってらっしゃったみたいです。 その他にもサプライズ演出として、加藤さんの愛犬にまでお土産が用意されてました。

なんとも配慮ある編集部の方々に接待の勉強になるなあ~と感心。

しか~し、ボクには何も用意されてなかったので「ほほぉ~」と思い、「格差社会の縮図が見えました」と空気の読めない発言をしてました。

そんな感じで対談は始まったのですが、インタビューアーの方々や、加藤さんの話を聞いていると、面白いことがたくさんわかりました。

嬉しいことに、皆さま真剣にコルボッコロを観てくれたみたいで、世界観を各々の解釈で捕らえてくれていたのです。

もともとパイロット版だったので、様々な謎が残ったまま終わっていたり、続きの気になる構成になっているところは用意していたのですが、 それ以外の部分でも、シーンの存在理由やテーマに関しても色々な意見が聞けました。

加藤さんに初めてお会いしたとき、ほとんど演出はつけませんでした。

とにかく自然に演じてほしいとお願いしたのですが、それが逆にプレッシャーになったみたいで、ものすごくその世界観に関して考えて分析されたそうです。

それを聞いて感激すると同時に、声優さんも含め、作品を観た方の感性が作品を完成に持っていき全体像を構築していくような気がしました。

コルボッコロ

そういう意味では、たとえそれが良い意見でも悪い意見でも、誠意ある意見であれば、なるべく多くの人に聞いてみたいと思いました。

「早く皆様の目に届く日が来るとよいなあ」、と対談しながら改めて考えた一日でした。

この企画を考えていただいたぷらちな編集部の方々にも、この場を借りてお礼を言わせていただきたいと思います。 ありがとうございました。

ちなみに、対談の中身に関しては、近いうちに特集記事になるとのことですので、是非そちらも見ていただければ嬉しく思います。(⇒『コルボッコロ』パイロット版完成インタビュー

それでは、この辺でひとりごとを終わりにしたいと思います。 お目に触れた方にとって、何かが少しでも伝わっていれば、幸いです。

では皆様、またお会いしましょう。

いとそ けんじ

糸曽 賢志(いとそ けんじ)
糸曽 賢志
1978年、広島生まれ。東京造形大学在学中に、アニメ制作会社でアニメーション制作に参加。 20歳で巨匠宮崎駿の弟子となり、ジブリ演出を学ぶ。 大学卒業後はゲーム会社に入社し、イラスト、グラフィックデザイン等に従事。 現在はフリーの映像作家として実写・アニメーションを中心に活動している。 2005年より早稲田大学、本庄市、日本映画監督協会の支援を受けて個人アニメーション制作に 取り組みつつ、早稲田大学内に置かれた自らの研究室で、映像を研究。 文化庁新進芸術家国内研修員にも認定されており、今、最も期待されている若手映画監督の一人である。
加藤英美里×糸曽賢志アニメ 『コルボッコロ』完成インタビュー
クリエイター糸曽賢志がもっとよくわかる!ロングインタビュー
糸曽賢志オフィシャルウェブサイト(http://www.itoso.net/)
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